ゲイの老後、終活、人生の最後について

コラム

ゲイの老後はどうなる?制度や問題を紹介

はじめに

同性婚はまだ認められていないもののLGBTがかなり認知される世の中になってきています。

しかし理解は広まったとはいっても生活していく上での社会的な制度に関してはどうでしょうか?
残念ながらLGBT先進国であるカナダや北欧の国々には全く及びません。

そんな世の中、ゲイの老後は一体どうなるのでしょうか?
なかなかそこまで考えている人は少ないのではないかと思います。

この記事ではそんなゲイの老後や終活について取り上げていきたいと思います。

住宅についての問題

住宅

ゲイのカップルは同棲する際の部屋探しに困ることがあります。
男性二人での入居となるため、収入面や犯罪や迷惑行為に対する不安を持たれ、不動産屋や大家がいい顔をしないというのが理由です。

購入した持ち家でずっとそこに住んでいるのであれば問題はありませんが、もし何らかの事情で老後にゲイカップルが部屋探しをする場合はノンケの人以上に大変になります。
歳を取れば取るほどただでさえ部屋探しの選択肢は狭くなるのに、住むのが男性二人となればさらに探しにくくなります。

また「サ高住」「サ付き」と呼ばれるサービス付き高齢者向け住宅も入居条件が「60歳以上の単身または夫婦」であるため、ゲイのカップルは現時点の基準では入居することができません。

医療面に関する問題

医療

医療面に関しては特に終末期の医療に関する問題があります。

本人の意思が確認できない状態での意思決定は現状では家族にしかできません。
もし家族がいない場合は医療チームで慎重に判断するという形になります。
つまりゲイの場合でいえばパートナーは例え何十年連れ添った関係であってもそのガイドラインの中では他人として扱われ、意思決定に関わることができないのです。

他にも入院の際に病室内での面会が家族のみとなっている場合、パートナーは家族として扱われないので面会ができない場合もあります。

他にも同伴者としてパートナーが付き添うというのはゲイカップルにとっては当然なのですが、医師や看護師の対応や待合室の雰囲気などこのことに対する配慮が行き届いているとはいえないでしょう。
高齢者となればなおさら好奇の目に晒されるかもしれないという可能性も出てくるでしょう。

高齢と医療はやはり切っても切り離せない関係にあります。
こういったLGBT高齢者への医療の質の低下に対する懸念の改善はなかなか進んでいないようです。

介護施設での扱いに対する不安

介護

ゲイカップルはもし仮に二人で介護施設に入居する際でも単身者×二人という扱いになります。

また、現状では介護施設や職員のLGBTリテラシーが整っているとは言い難いため、差別的な待遇を受ける場合があるかもしれません。
セクシュアルマイノリティの介護施設入居という実例がまだまだ少ないためかその指針もまだまだ整っていないようですが、最近では職員がLGBT当事者というケースも増えつつあり、介護施設でのLGBTに対する理解を進める動きが少しづつ出てきているのも確かです。

LGBT先進国では既にLGBT向け介護施設は作られていて人気となっています。
国内でもLGBT向けのシェアハウスがあり、こちらも人気となっているのでLGBT向けの介護施設もそう遠くないうちに作られ始めていくのではないかと感じています。

LGBTというだけで老後も安心ができないという現状はもっと目を向けられる必要があるのではないでしょうか。

地域コミュニティなどの問題

コミュニティ

町内会や自治会、ボランティアといった高齢者が所属することも多い各種コミュニティですが、こちらもやはり現状ではLGBTに対する理解は高いとは言えません。

ずっと家にいがちな高齢者にとってこういったコミュニティは外出のきっかけや近隣の方との触れ合い、健康の促進にもなってとても有意義なものですがゲイの場合はそれが逆にストレスになる可能性もあります。

今後世の中がどう変わっていくかはわかりませんが、一般的に歳を取れば取るほど新しい事は受け入れにくくなりがちです。
本来居場所となるべき場所がそうでなくなる可能性もあるわけです。

財産に関する問題

財産

自分の人生が最期を迎えた場合、同性のパートナーに財産の相続はできるのでしょうか?

婚姻関係にないため答えはNOです。

法的に相続人になれる人は「配偶者」「子供」「親」「兄弟」とされています。
なので基本的にパートナーは相続人にはなれません。

では財産の相続は絶対にできないかというとそうでもありません。
遺言で財産を相続人以外の者に贈る「遺贈」、事前に贈与者と受贈者を決める贈与契約を結んでいる「死因贈与」という方法で財産を法律で指定された関係以外の人に贈ることができます。

「じゃあ遺書さえ書けばいいか」と思っていても急死の場合はその暇もありません。
付き合いの長いゲイカップルには老後の知識として絶対に覚えておきたい知識です。

今後求められる物は何か?

LGBT

アメリカやLGBT先進国ではセクシュアルマイノリティの高齢者の人々を対象とした住宅の提供などが行われ、LGBTに特化したケアサービスを行う施設なども生まれ始めています。

日本ではまだまだそういった大きな機運は見られませんが、一方でラムダ(LGBT包括生活支援連絡協議会)がLGBTの高齢者に向けた見守りと生活相談窓口を始めています。
生活の不安や健康面での不安、病院の付き添いサービスなど様々な受けられる内容で対象は50歳~80代のLGBT当事者、またはその家族や同性パートナーのとなっています。

各種自治体による議会でもLGBT高齢者に対する現状と課題がようやく取り上げられ始めているようなので、まだ期待するほどではないかもしれませんが今後注目していきたいところです。

まとめ

まとめ

いかがだったでしょうか。

20代や30代で老後まで考えて付き合ってるカップルはなかなかいないかもしれませんが、そのままずっと二人一緒にいるのであれば老後はいずれ一度は考える問題だと思います。

ゲイを始めLGBTの人々的にとって現時点ではまだまだ安心できる状況ではないですが、ちょうど今がその変革期に来ているのではないでしょうか。
模倣からそれ以上の物を作り上げるのが得意な日本人のいい所を生かしてLGBT先進国のいい制度をどんどん取り入れていってもらいたいですね。

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